2014.01.11

このアルバムを皆さんに紹介したい。
イタリアの天才音楽集団
Il Laboratorio delle Uova Quadre (前:Trencito de los Andes)
の最新作で「アルゼンチンのアンデス音楽」

イタリア人でありながらアンデス音楽を誰よりも深く研究してきた彼らの音楽はいつのまにか天才哲学者の音楽になっていた。
この新作、はっきり言って、あり得ない。
ミクロ楽譜を開発し、それを突き詰め、全作以上にパワーアップしている。
これは全編にわたり超究極的なミクロ楽譜で構成されている。
しかもここで演奏されるのは「アルゼンチンのアンデス音楽」
とにかく超凄い。 あり得ないクオリティ。何これ。という感じ。

作曲というか、解剖学的な仕事とも言える。
すごく簡単に言えば、チャランゴのラスゲアードを完全分解して細密に記譜し、それを数チャンネルに分けて一音ずつ録音している。
チャランゴのソロが、数チャンネルに録音された無数の「1音」の膨大な積み重なりからできている。
つまり、このラスゲアードの音は 「誰ひとり」としてラスゲアードをしていない。

チャランゴやギターのラスゲアードを分解して全部記譜なんて、それすら人間業ではない。
なぜそれをやったかと言うと、「人間業で、完璧な楽器オペレーションを行うため」だと言う。

つまり、超簡単に聴こえるシークの旋律ですら、数チャンネルに分解して録音されているので、実演どころか、人間には絶対に演奏できない。
画素が超細かい音楽、と言う事でもある。

これによって実現する音のクオリティに比べれば、どんなにいいオケも、
下手でバランスの悪い、コントロールされてないバラバラに聴こえる。

このアルバムでは、その技法をすべての楽器で行っている。
しかも楽器の種類がめちゃくちゃ多い。
これは彼らがほぼ「毎日」録音し続け、録音が終わるまでに3年かかっている。恐ろしいクオリティがここにある。
単なる「いい音楽」とか、そういう次元ではない。

しかし僕が言いたいのはその技術ではない、
結果として表れている音。
アンデス音楽やっている人はとりあえず、全員聴いてみたほうがいい。

写真

カテゴリー: ブログ パーマリンク

2014.01.11 への1件のフィードバック

  1. 演奏のクオリティ高いと思っていましたが、こんな作り方をしていたのですね、驚きました。
    このアルバムはどこで買えますか?

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中