2016.02.08

『Ground Zero または新・武甲山神話』

古代より地域の神の山、信仰の山として崇められ愛されたこの山は、
たった50年の産業のためにあっけなくハリボテの山になり、武甲山を取り巻く信仰、自然環境、
人々の思いそれらは都会の発展のための白い粉塵となった。
武甲山をグラウンドゼロと捉える。

地域の神を破壊された秩父の民衆が信仰的虚空状態に陥り路頭に迷うのを防ぐために
地域の宗教者たちはありとあらゆる知恵をしぼり武甲山の破壊の正当性の解釈についてを必死に考える。
それは1000年後の神話のためだろうか。
神話はそういう時間の積み重ねによってページ数を稼ぐ。
1000年後の君たちのティータイムを楽しませるためか。

武甲山=グラウンドゼロに置き捨てられた重機に自生したこの草からこの地の新しいアニミズムが生まれ直す。
それは1000年後の神話の第1ページ目に登場する、蛇の翼から眺める武甲山の孤独の骨の夜である。
武甲山の洞窟から見えるのは青い空。
3016年12月3日、この洞窟に暮らす蛇は青い空に出て民衆に語る。

「神は1000年前に死んだ」という事を。

 

『超・神話的 武甲山/または蛇の翼』第653章より抜粋。
P1290105

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